こちらは仙台市青葉区にある「多夢多夢舎(たむたむしゃ)」というところで、主に、障害者の社会参加と自立を支援する活動を行っています。建物の一階部分は「多夢多夢亭」というレストラン(食堂)になっており、二階が活動スペースとしての部屋が二つあり、その一方にあるベランダに庭を作りました。
外観
一階食堂内
ベランダガーデンを作るにあたりコンセプトがいくつかありました。
①緑のあるなごみの空間
②時間と共に育つ楽しみを味わえる庭
③建物やインテリアにマッチしたデザイン(和モダン)
④手入れがあまり必要ではない庭
⑤災害時に非難ハシゴが使えるようにスペースを確保すること
着工前
今回のデザインで一番注目したのは床の素材でした。一般的にベランダガーデン用の床素材としては、プラスチックのメッシュ状の下地に、ウッドやタイルが組み合わせてある30cm角くらいのパネルが使われます。しかし市販品では和風のテイストが出せるものが無かったので、自然石の平板を敷くことにしました。そこで目を付けたのが地元特産の秋保石でした。限られたスペースで作るベランダガーデンでは、床の素材で勝負が決まるといっても過言ではありません。
イメージパース
上の図がイメージです。石貼りの床のまわりに化粧砂利を敷き、高木(中木)をプランターに入れて適宜配置。縁台をポイントで置くことで、眺めるだけではなく、実際にベランダに出てお茶のみも出来るように考えました。足元には比較的手間がかからず、成長の楽しめる多年草を配置します。
そして・・・完成がこちら!
秋保石の質感が生かされた、上品で落ち着きのある空間に仕上がったと思います。
最後はお施主様がお茶を飲んで談笑している様子です。
これからこの庭が、多くの癒しと笑顔を育んでくれることを切に願います。よりよき日々を!
*-------------------------------------------------------*
ガーデンエクステリアの設計・施工専門「ベターデイズ」
*-------------------------------------------------------*
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご感想・お気付きの点などお気軽にお書きください。