簡単そうで難しい水やり作業。
水やりを征する者は庭を征する!と私が勝手に思ってるくらい水やりは重要な作業です。
①地植え植物の水やり編
水やりの基本は「渇いたらたっぷりと」と言われてます。これは、毎日定期的に水やりをしてあげると植物の方がそれに慣れてしまい、自分から根を伸ばして水を探しにいかなくなり、根張りが悪くなるためです。更に、小まめな水やりにより、常に土の上部が湿っているため、新しく出てくる根が上部に集中してしまい、下方の根が用を成さずに弱ってしまいます。こういう状態が進行すると、たまに4~5日程水やりが出来なくなるだけで一気に弱り、ひどい場合は枯れてしまいます。
ですから、水やりの上手な人はその辺りの加減を分かってる人と言えるでしょう。しかし正直こればかりは言葉で上手く伝えられるものでもないですし、その庭の土の状態にもよります。また日が良く当たるか否かも関係してきます。
一つの目安としては庭木の根元付近の土の中に人指し指を差し込みます。ずーっと差し込んで中の方まで水気が無い場合は水やりのサインです。どの程度が渇いてる状態なのか分からないという方は、普段水やりしてるとこと全く水やりをしてない部分とで常に湿り具合を観察してみて下さい。更に小雨が降った後や一日中雨が降った後の土の湿り具合も観察してみて下さい。そうすると小雨程度ではまるっきり水が土に浸透していないのが分かります。そうすると自分が与えるべき水やりの量も自ずとわかってきます。
また、普段土の湿り具合を観察してると、その日によって植物の色や生き生き度合い、葉の立たせ方など違うことにも気付きます。そうするとどういう状態が健康か否か、パッと見てなんとなく分かるようになってきます。 虫や病気が付くことによる葉の異変にも敏感になるので、病害虫の早期発見、駆除にも役立ちます。 何より健康な植物は病気が付きにくいものです。
私も先輩達からよく言われたものですが「植物も人間と一緒で、甘やかせばいいってもんじゃない。放っておくことも必要。ただし、様子だけはしっかり見ておくように」と。
②鉢植えの場合
鉢植えの場合も「渇いたらたっぷりと」の基本は変わりませんが、地植えと違い、根が張っていける領域に限りがあるので、水やりを定期的に行う必要があります。この場合鉢植えの用土の状態(保湿性、通気性)と鉢を置いてる場所の日当たり具合もしくは乾燥具合が大きく関わってきます。やはりこれも同じで普段から土の乾き具合を観察することで、序々に水やりのタイミングを覚えていくしかないと思います。
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