2010/07/19

庭木の選び方

庭木は好みがあると思いますが、選定にあたりいくつか注意事項があります。

①自然樹形による樹高・・・植え付け時が小さくても、もともと大きくなる木は数年で見違えるので植え場所は慎重に決めたいところです。ただし若木のうちは移植にも柔軟なので、時期を見て植え替える事も可能です。街路樹として使われる高木樹種については基本的に庭木として向かないと思った方が良いです。

②落葉樹か常緑樹か?・・・基本的なところですが、東北地方では植えられる常緑樹の数が割りと少ないので、落葉樹と常緑樹をうまく使い分けましょう。また半常緑樹の場合こちらの地方では落葉することが多いです。

③日なた向き?日陰向き?・・・植物は基本的に光の当たらないところでは生育しないので日なたが望ましいのですが、一日中日が当たるところでは疲れてしまう庭木も少なくありません。しかし植物は環境に順応するチカラがあるので、多少の環境の違いは問題としません。

④自生地が北国寄りか南国寄りか?・・・暖地向きの植物は東北地方では順調に生育しないケースが多いです。よく質問をうける例をあげますと、シマトネリコ、ミカン、レモン、オリーブ等の常緑樹が多いです。それでも植える場合は冬の北風を防ぐ陽だまりが良いです。落葉樹はもともと耐寒性があるのでだいたいは根付きます。

⑤開花時期、花の色・・・花の咲く木を植えたい場合に、開花時期や花色も念頭に入れるとまた違った選定の楽しみが持てます。







そこで私が選ぶおススメ庭木(仙台植えの場合)をピックアップしてみました。

高木2.0m~3.5m程(落葉樹)
ヤマボウシ、エゴノキ、シャラ(ナツツバキ)、ハナミズキ、モクレン、アオダモ、ジューンベリー、イロハモミジ、ハウチワカエデ、シラカバ、リョウブ、ナナカマド、サルスベリ、アンズ、カリン

高木2.0m~3.5m程(常緑広葉樹)
ソヨゴ、シラカシ、キンモクセイ、ゲッケイジュ、モチノキ、ビワ

高木2.0m~3.5m程(針葉樹)
アカエゾマツ、モミノキ、コニファー類

中木1.0m~2.0m(落葉樹)
ライラック、ムクゲ、ハナズオウ、スモークツリー

中木1.0m~2.0m(常緑広葉樹)
サザンカ、ツバキ、ヒイラギ、ヒサカキ、カクレミノ、ユズ

中木1.0m~2.0m(針葉樹)
コニファー類

低木0.3m~1.0m(落葉樹)
オオデマリ、ヤマツツジ、ミツバツツジ、トサミズキ、ヒュウガミズキ、ブッドレア、ハナイカダ、ハクチョウゲ(半常緑)、ドウダンツツジ、グミ、ブルーベリー、ムラサキシキブ

低木0.3m~1.0m(常緑樹)
クチナシ、シャクナゲ、カルミア、アセビ、ジンチョウゲ、ツツジ類、トキワマンサク、ヒイラギナンテン、シャリンバイ、イチゴノキ、ナンテン

潅木0.3m~1.0m
アジサイ、キンシバイ、レンギョウ、ヤマブキ、コデマリ、ユキヤナギ、ウツギ、シモツケ

地被植物
ヤブコウジ、フッキソウ、タマリュウ、リシマキア、シバザクラ、マツバギク、地被コニファー類

生垣
マサキ、ベニカナメモチ(レッドロビン)、ウバメガシ、ネズミモチ、キンメツゲ、カマクラヒバ


※樹高はあくまで庭木として使う場合の目安で、自然樹形の高さとは異なります。
※低木と潅木の区別が曖昧ですが、低木の中でも根元から叢生(そうせい)する種類をイメージしています。


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