2010/08/08

消毒

植木の消毒には大きく2種類あります。
①殺虫剤
ケムシ、アブラムシ、カイガラムシ等、「ムシ」の消毒
②殺菌剤
うどんこ病、すす病、黒点病等「病気」の消毒

基本的には殺虫剤同士、もしくは殺菌剤同士を混ぜるのは厳禁です。殺虫剤と殺菌剤の組み合わせは可(ただし念のためそれぞれの薬剤の表記を確認下さい)なので、効きをよくするための展着剤の3つを加えて消毒するパターンが多いです。

家庭用として使用する場合は3~4リットル程度の噴霧器を使用すると良いと思います。背の高い植木が多い家庭では、ノズルが伸縮するタイプもありますので、用途に合わせたものをホームセンターでお買い求め下さい。


薬も大きいホームセンターには多種類あります。薬は水で希釈して噴霧するので100ml程度のものを買えば何年も使用できます。500ml入りの大きいのは業務用なので必要ありません。




消毒作業における注意事項をいくつかご説明します。
①なるべく予報で次の日まで雨が降らなそうな晴れの日に行う。
②風の少ない日に行う。
③お隣さんに薬液が行かないように、かける方向を考慮する。
④葉の表面だけでなく裏側にもかかるようにする。
⑤液体のままだと流れ落ちるだけで効果が半減するので、あくまでも噴霧を行う。
⑥希釈倍率は「強め」の数値で構いませんが、新緑時は葉が柔らかいので薄めにする。
⑦使い終わったら噴霧器をよく水ですすいで保管する。
⑧かける手順は奥から手前、下から上。
⑨何回か散布する場合は2週間くらい間隔を置く。


消毒の様子



次によく私が使用している薬剤を紹介します。
殺虫剤系・・・スミチオン、マラソン、オルトラン粒状
殺菌剤系・・・ダコニール、トップジンM水和剤、オーソサイド
展着剤・・・特に指定なし



また冬場の消毒やカイガラムシの消毒に最適なのに石灰硫黄合剤やマシン油がありますが、外壁や車に付着すると取れなくなるので、使用にはくれぐれもご注意下さい。因みにカイガラムシはなかなか薬が利かないので、手が届くところなら、歯ブラシ等を使って落とす方が効果的です。



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